熊野山中の幻の国「安羅井」を巡る陰謀に巻き込まれる信蔵と美姫の数奇な運命と恋を織り込むサスペンス溢れる司馬遼太郎原作痛快伝奇ロマンを映画化。大川橋蔵と加藤泰監督のコンビが新感覚で描く痛快忍者サスペン・・・
人間の本能にひそむ魔性が、時には人間性をも破壊し破滅の道をたどらせる。この映画は、女と男の間に、醜くもつれ合うギリギリのドラマを追求し、セックスの皮を剥いだ異色作である。
南条範夫原作の映画化第二部。大川橋蔵が美剣士右京之介に扮して、叟腕の剣鬼、忍者の群れを相手どり、秘剣逆一文字斬法の冴えを存分に見せる娯楽時代巨篇。
「二匹の牝犬」でヒットを放った渡辺祐介監督が、小川真由美、緑魔子のコンビを再び起用して、売春婦あがりの女を中心に女の欲望の物凄さ、病的な同性愛、女と男の関係を極限まで追いあげた欲望のドラマ。
“ひも”と呼ばれる男とその罠にかかって転落の一途を辿る少女との葛藤を中心に、彩色豊かなネオンの陰で暗い宿命を背負いながら生きていく女たちの姿を、ドキュメンタリータッチで描く。
働く若者たちの青春像を歌った本間千代子と、コロムビア人気歌手・梶光夫の明朗ドラマ。両親をなくした異母姉妹を中心に、若いグループが社会の逆境にもめげず、互いに助け合い、明るく強く生き抜いていく姿を描い・・・
江戸時代を舞台にして、人間の善意を守ろうとする人々の暖かく美しい心の触れ合いを描いた山本周五郎文学の映画化。初恋の失敗談、女の業の哀しさ、生きることの感動、等を三篇に綴り、笑いと涙を盛った文芸作。