瞼を閉じれば幼いあの日の母の顔…あの胸にもう一度抱かれて泣きたいと旅にさまよう人情やくざ。哀愁にじむ錦之助の母恋い凶状旅。五つの時に別れた母を、探し歩いて二十年。母恋い長脇差を血にぬらし、やっとめぐ・・・
林不忘原作の「大岡政談」の一つ「魔像」の映画化作品。八代将軍の治世、腐敗しきった西の丸御書院番士・神尾喬之助は、美貌の妻を妬んだ上役や同輩から大恥をかかされて、上役を斬って逃走。更には同輩たちの首を・・・
義康の迫害に耐えかねた月の輪族を結集した小法師丸が、宿命的対決を続ける一郎太と手を結び、胡蝶の幻術と豪快な剣により悪人一味を滅亡させる待望の完結篇。
前編に続き、秀峰富嶽を舞台に巨万の黄金を求めて手に汗にぎる白熱の争奪戦を展開する。正がとるか、邪が奪うか、美姫、美剣士、謎の剣客、悪老中の入り乱れる冒険活劇の大完結。
大奥一の美女と謳われた若後家を巡る餓狼のような番頭ども、身代乗っ取りを計る御側用人と悪徳商人、美人群の桃色旋風に辟易する風流浪人が敢然と立ち上がり、悪人どもの奸策に正義の剣を振う、恋あり剣ありの痛快・・・
明治41年の賭博禁止令施行の頃を背景に、ある博徒一家の新しく生きるか、博徒一筋に生き抜くかを縄張りを狙う他の一家との争いも絡んで、オールスターを配して迫力いっぱいに描き挙げていく。