混乱の世相を尻目に、金の世界へ生涯を賭け明治の成金王と謳われた希代の相場師・鈴木久五郎の闘志に充ちた半生を華麗な明治末期の情緒の中に描き出した灼熱の野心作。
自由なる魂の持ち主、川上安子が変転_りなき現代世相の中に、勧善と生き抜く姿を通して永遠なる命の尊厳を_う女性映画の最高作で現代の苦悩に幾多の課題を投げる激情の文芸巨編である。
日本経済新聞に三年間連載された子母沢寛の「勝海舟」より八住利雄が脚色し、大曾根辰夫が監督に当たった時代劇で、阪東妻三郎最後の出演映画である。撮影は石本秀雄、音楽は鈴木静一。キャストは阪妻のほか、北上・・・
万人に親しまれた忠臣蔵の映画化で、当代の人気スターを網羅した東映京都の超大作。一力茶屋、山科の哀愁、南部坂雪の別れ、吉良邸討ち入り等々、恋人の為に自ら赤穂の間者となった一少女の姿を描いた巨篇。
サンデー毎日に連載した村上元三原作の映画化。加賀百万石の犠牲者大槻伝蔵の波瀾なる生涯を、二女性の宿命的な恋に彩って描く、文芸時代劇の白眉。時代劇の新分野を拓いた評判の傑作。
製作は小倉浩一郎と高木貢一で村上元三の「読物と講談」連載の原作から、鈴木兵吾が脚色したもの。監督は内出好吉で撮影は石本秀雄が当たっている。出演者は高田浩吉、宮城千賀子、山田五十鈴、高千穂ひづるなど。
製作は山本武が担当、猪俣勝人が脚本を書き、斎藤良輔が潤色している。監督は渋谷実、撮影は長岡博之が担当。主な出演は池部良、小林トシ子、山村聡、山田五十鈴の他、高野由美、多々良純、伊達信など。