徳川三代将軍家光の治世に、武士たちが泰平の御世に馴れて、その本領を忘れ果てているのを歎く御存知大久保彦左衛門が、時の老中に盾ついて大暴れする痛快無比の娯楽編である。
神の如き善意を抱きつつあらゆる世人の嘲弄と迫害とそして貧苦の中に、妻との愛情一途尚且つ自ら厳しく絵画道に生き抜いた又平の半生を描く。思わず微笑を誘う彼の奇異な人生の中に、切々と胸を打つ善意と愛情と哀・・・
御馴染阿部川町のお七が、兄・阿部伊代守の失脚を狙う悪老中を相手に十手捕縄をかざして大活躍。これを助けてのんべえ浪人兵馬が胸のすく殺陣で暴れまわる痛快無類の捕物篇。