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優しく頬にささやくは薫の君、激しく官能を誘うは匂宮……女の本当のよろこびは、心にではなく、体にこそあるものだろうか…
轟々と猛り狂う鳴門の渦―暗雲乱れ飛んで剣陣燃ゆ、四大スタアが狙うは恋か秘帖か!
胸にせまるは哀切の調べか、愛の切なさか!鶴田・山本のコンビで描く、激しくも悲しい恋愛大作!
底抜けのお人好しを京マチ子が演じて、笑いがとまらぬ文芸映画!
美貌ゆえにしあわせ薄き身のさだめ!白鷺のごとく美しくもはかなく散りゆく花のいのち!
女のまごころが、月にくずれて涙にぬれる・・・・雪の浜町河岸を血に染めて悲しみ深し影二つ!
原作は痛快!配役は華麗!演出は雄大!剣に、恋に、復讐に、凄く面白い娯楽黄金時代劇!
哀切にして艶麗!鏡花文学の最高傑作を描く衣笠、雷蔵、山本の最高トリオ!
想いをこめた黒髪の乱れ乱れて悩ましく恋に狂わんあで姿―
無限の世界にたゞ二人、愛の調べに綴る恋の激しさ美しさ!