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高貴の若宮をめぐる佳人ふたり、純愛の瞳をぬらす和の宮、燃える乳房を哀しく抱く情熱の侍女夕秀、朱雀門の奥ふかく繰りひろげる華麗哀切の悲恋絵巻!
誰にも渡すもんか、義理の母にだって!あの人は私だけのものだ!殺人事件の鍵をにぎるドライ娘の絶叫!
優しく頬にささやくは薫の君、激しく官能を誘うは匂宮……女の本当のよろこびは、心にではなく、体にこそあるものだろうか…
松の廊下で悪名高き吉良上野介を、侠骨大名、若様やくざ、純情湯女が一泡吹かせて痛快無類!
旗本くづれのりゃんこの弥太が、めったに抜かぬ一本刀、抜いて血を呼ぶ、恋を呼ぶ!