やくざであるがゆえに、影から少女の幸せを見守り続ける男。チャイコフスキーのメロディーにのせて、高倉健が男の哀歓を格調高く謳いあげる超大作。名ギタリスト、クロードチアリが初めて映画音楽を担当。
本作は、一貫して青春を描き続けた家城監督の遺稿をもとに、監督を偲ぶ多方面の人々の熱望の結晶として映画化された。メガホンをとるのは、同監督の愛弟子・降旗康男。主演には当時新入賞を総ざらいした永島敏行。・・・
政治を勤かす人間の狂気、そしてその狂気に押しつぶされて行く人間群を追求する大胆な企てを映像化。触れてはならない黒の聖域<フィクサー>に、初めて肉迫した社会派娯楽大ドラマである。政界、財界、暴力社会を・・・
家を捨て流浪し、ようやく港町に安らぎを見つけた19歳の深。彼を追ってきた、ここには不似合いな美しい母・涼子。善悪やモラルの枠を超えて、ひとつの鮮烈な愛とその内奥が切り開かれる異色大作。降旗康男監督が・・・
「愛のごとく」「ひとひらの雪」「化身」と続いた渡辺淳一“愛の三部作”の集大成といえる作品。
妻・三田佳子、夫・津川雅彦。これ以上の適役はいない二人が、お互いに愛人を持つ中年夫婦間の虚々実々・・・