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俺が狙っているのは体じゃあねえ!お前の肌にかくしてある品が欲しいんだ!
雁も頼もか、ツバメに言おか、母のなさけと、乙女の恋を、笠でかくして心でわびて、身代りやくざの殴り込み!
その恋のおそろしさに、藤十郎の五体はわななき、その恋の陶酔に、お梶の瞳は火と燃えて―絹行燈の灯ががフッと消された!
斬ったを知らず!斬られたも知らず!白日の宙天にほとばしる血滴一條!一剣に恋と生命を賭けた青年剣豪と剣聖、壮絶無類の剣豪映画!
生きている限り逢いに来ます、その一言にのぞみをかけて、霧の中から訪れるその人を、夢みて待つ女の頬に、ほのぼのと悲しい夜が明ける!
追うは恋の鉄火芸者、妖魔の剣豪!迫るは復讐の美女!恋と剣戟の痛快時代劇!
日本一の怪盗鼡小僧と江戸一番の女目明しの腕くらべ!
ケチもケチ、業欲もこゝまでは徹底出来ぬエゲツなさに、人は驚き、あきれ、果ては笑いころげる!色と欲につかれた人間の、赤裸な姿を鋭くつく!
優しく頬にささやくは薫の君、激しく官能を誘うは匂宮……女の本当のよろこびは、心にではなく、体にこそあるものだろうか…
妖艶、優雅、三人の女が体を張って、競うは恋か、虚栄か 女を描いて当代一の吉村公三郎が放つ文芸巨篇!