風雲急を告げる戦国末期、紀伊連山の一峰・大日岳の山中に父親と二人で平和な暮らしを送っている日輪太郎と呼ばれる若者が、ふとした事から野武士・蜂須賀小六の配下となり、正義のために悪者たちを撃ち滅ぼし幾多・・・
大飢饉、苛酷な年貢米、悪虐非道の盗賊団に脅える上州の一寒村にあらわれた名無しの旅鴉が、国定忠治にそっくりだったばかりに義侠の長脇差を抜く羽目になる、剣入り乱れる痛快股旅活劇。
不忠不義の汚名をともに主家を追われた勘平とお軽が受難のうちにたどる痛烈な悲劇。歌舞伎や浄瑠璃などの名作『仮名手本忠臣蔵』中の余りにも有名な物語を中村錦之助、千原しのぶで映画化。
由比正雪の遺児・五郎、十郎の兄弟が梵天像に秘められた莫大な軍用金を求めて運命の真っ只中、二身を曝して奸悪の徒と闘い、遂にこれを切り捨て正義と平和の為に尽力する波乱万丈の時代劇の後篇。
世にいう「慶安の変」の立役者・由比正雪の二人の遺児が、父の遺品の梵天像にまつわる莫大な軍用金の所在を求めながら、正義と平和のために若い情熱の限りを尽す時代活劇。
芝居や講談でお馴染みの「怪談牡丹燈籠」を東千代介と田代百合子のコンビで映画化。真夏の夜更け、犬の遠吠えさえ不気味に響く丑三つ時。恋に命を散らした美女・お露が、死んでも忘れられない恋人・新三郎を慕って・・・
独りぼっちの角兵衛獅子上りの坊ちゃんやくざが父を尋ねての越後旅、素性を知らぬばかりに我が子を遠ざける実の父、恋に濡れる女役者と純情娘、気の弱いイカサマ師、人情と三尺出入り。郷愁を誘う秋の越後の風情を・・・