前回の好評に引きつづき、紀州と尾州の若殿さまがまたまた捲き起す初春の珍道中で、大名あらしの海賊の跡を追って東海道五十三次に笑と涙の白刃が乱れ飛ぶ痛快捕物篇。
深夜の江戸、大名屋敷を通り魔の様に吹き抜けた土蜘蛛の怨霊。背筋も凍る戦慄の怪事件に飛び込んで颯爽たる大活躍を展開するお役者くずれの江戸っ子文七。
しがない唄うたいだが、誰にも負けない正義感と空想癖を持つ夢見の長次が、強欲な金貸しから強制立退きを申し渡された長屋の為敢然と立ち上り、胸のすくような活躍を見せる。
油屋の箱入娘お染と、丁稚久松が、恋と唄と笑いで描く御存じ野崎詣りの物語り、日本一のうぐいすコンビ、ひばり、里見が魅力いっぱいふりまいて贈る明朗娯楽傑作。
一つ目地蔵の傍に捨てられた孤児が、美人水芸師に成長し、命を賭けて惚れた男に捨てられ惨殺される。その夜かぎり亡霊となって限りない怨みを果すという鬼気迫る怪談映画。